2013年4月26日金曜日

Jacobs Ladder(ヤコブの梯子)


天気予報で「昼間は晴れ、午後3時から6時の間に風向きが変わり、一部で強い風雨」と言われていた今日。その予報は見事的中し、朝から眩しいほどに晴れていた空が、3時頃から一気に暗くなった。このあたりはどこでも空が広いから、彼方から押し寄せてくる暗雲のスケール感もすごい。

やがて低い空を雲が覆いはじめると、その隙間から射す陽光が見事な"Jacobs Ladder"をつくった。久しぶりに見る天使の階段だ。ここまでくっきり見えることはそうそうない。

せっかくだから写真に収めておこうと思ったけれど、こういうときに限って珍しく街中にいたので、通り沿いの建物が邪魔になる。どうしていつものように田んぼか河原にいないのかと恨めしく思いながら、できるだけ見晴らしの良いところへと急いだが、ぼくよりも雲の動きのほうがずっと速くて、どんどん梯子が消えてゆく。もうここが限界と、コンビニの駐車場の奥まで駆け込んで、iPhoneのシャッターを切った。最初に見えていた梯子は両裾がこの写真の視界の倍ほどの幅まで広がっていたのだけれど、考えてみたらこの視野角では、到底画面に収まらなかった。

じつはこの何時間か前に、まだ晴れていた空を見上げていて、何やら不可解な飛行物体を目撃していたものだから、ああやっぱり宇宙人きたな、などとふざけていたわけだが、科学的な知識のない時代の人でなくとも、こんな光景にはあれこれ空想を膨らませたくなる。

空と、その先の宇宙への興味は、いくつになっても尽きることがない。

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